若者の本音が、茨城を動かす。~県議会議員と創る政策提言プロジェクト~
自薦(大学連携推進会議) “若者の本音、議員がガチで聞いてみた” 「いばらき、ぶっちゃけ会議。」では、議員が若者の声に真剣に耳を傾け、若者は地域の未来を自分ごととして考える。 笑いの絶えない対話から生まれたのは、政策のヒントだけではありません。政治への関心、議員への親しみ、そして茨城の未来への希望です。 若者の声を聞く議会へ。若者とともに考える議会へ。「いばらき、ぶっちゃけ会議。」は、その第一歩です。 (いばらきハイスクール議会2026) 本事業の最大の特徴は、県議会議員が提言発表時だけでなく、各高校を訪問して提言策定段階から 伴走したことである。また、優秀提言を実際の議会質問につなげることで、高校生の声が政策形成に反映される仕組みを実現しました。
どんな課題にアプローチしましたか?
(大学連携推進会議) 人口減少や少子高齢化が進行する中、県議会が茨城の将来を見据えた政策立案を行うためには、若い世代が将来に対してどのような考えや思いを抱いているのかを把握することが重要です。また、茨城県議会では県内4つの大学・短期大学と相互連携・協力協定を締結していますが、協定締結から数年が経過し、連携活動のあり方が課題となっていました。 そこで、茨城県議会では今年3月に「大学連携推進会議」を設置し、県政の重要課題に関する学生からの意見聴取と、議会と大学との連携の充実強化に向けた取組の検討という2つにアプローチしました。 (いばらきハイスクール議会2026) 若者の政治離れが叫ばれる中、高校生が自らの問題として政治に触れ、政策を考えそれを実際の県政にも反映させていくアプローチ手法として、県議会が、(公益)日本青年会議所茨城ブロック協議会と協力して以下の取組を実施しました。 具体的には、高校生が身近な課題(自分の学校に対する提言)や、自らの地域の課題(①防災力の強化・②観光資源の利活用・③若者の地域定着・④食文化の魅力発信・⑤地域のイベント行事の発信)に対して、県議会議員と伴走しながら検討を行いました。 本事業では県内6高校50名、県議会議員9名が参加し、12件の政策提言を作成した。そのうち、防災教育の充実に関する提言は、県議会での質問・質疑に反映されました。
どのような新たな価値を創造しましたか?
(大学連携推進会議) 学生からの意見聴取に当たっては、議員と学生が一方的に意見を述べ合う従来型の「意見交換」ではなく、新たな試みとして、グループワークを通じて互いの思いを共有し、形にしていく「対話の場」を設けました。議員自ら積極的に場づくりに参加し、学生が発言しやすい雰囲気を演出するなど、双方向のコミュニケーションが生まれるよう工夫を凝らしました。 学生からの意見聴取に当たっては、若者が茨城の将来をどのように考えているのかを把握するために、「住み続けたい茨城県とは?」をテーマに設定しました。そして、仕事や子育て、教育、にぎわいづくりなど、幅広い分野について議論を行い、大学生が日頃から感じている県政の課題や将来への思いを引き出しました。 茨城県では、国内外から、茨城に住みたい、住み続けたいという「選ばれる茨城づくり」に全力で取り組んでいます。今回の意見聴取で取り上げたテーマは、県が目指す施策の方向性と軌を一にするものであり、将来の地域づくりを考える上で重要な意義を有するものであったと考えています。 若者の投票率の低下が課題となる中、学生と議員が同じテーマについて語り合い、相互理解を深める機会を設けることは、政治や議会への関心を高める上で重要です。また、議会や議員の活動を身近に感じてもらい、県政への参加意識を醸成するためにも必要な取組であると考えました。 大学生への事前事後アンケートでは、議会や政治に対する関心の高まりや議員に対する印象の変化が見られました。こうした結果から、本取組は主権者教育にも効果があったと考えられ、他自治体等においても参考となる取組であると考えます。 グループワークは計2回開催し、県議会と連携する4つの大学から延べ44名の大学生が参加しました。また、今回実施したグループワークの手法や成果について、県議会議員全員を対象とした活動報告会の開催を予定しており、より多くの議員に意見聴取の手法を共有・普及していく考えです。 普段交流する機会のない4つの大学の学生が一堂に会し、対話を行ったことで、学生同士の新たな交流が生まれました。参加者からは「いろいろな話が聞けて刺激になった」「他大学の学生と交流できて楽しかった」といった感想が多く寄せられており、学生にとって貴重な学びと気づきの機会となりました。 グループワークの実施に当たっては、議員が事前に2回のファシリテーション研修を受講し、対話の手法の共通理解を図りました。その上で、大学生とのグループワークを実施し、第1回では、テーマに対する「参加者の思いの共有」を、第2回では、第1回の結果を踏まえて、重要な思いの「絞り込み」と、各グループの提案に対して参加者による「投票」を行いました。このように段階的に議論を深めることで、参加者の理解と学びをより一層深められるようにしました。 今回の大学生との対話は県議会として初めての取組でしたが、大学生からは「今後も続けてほしい」という感想が数多く聞かれました。大学連携推進会議においても、実施効果や課題の検証を行うとともに、手法のさらなる改善を図りながら、来年度以降も継続して実施していく方向で検討しています。 今回実施した対話型グループワークの手法は、議員と学生に限らず、地域住民との対話や各種団体との協議など、様々な場面で活用できるものです。多様な立場の参加者が互いの考えを共有しながら議論を深める有効な手法として、幅広い分野での活用が期待されます。 (いばらきハイスクール議会2026) 高校生が県議会議員と直接対話しながら政策提言を作成し、その提言を実際の議会質問へつなげる仕組みを構築した。若者の意見が政策形成過程に反映される機会を創出し、主権者教育と政策形成を結びつける新たな協働モデルを生み出しました。
どんな工夫をしましたか?
(大学連携推進会議) 大学生が緊張せずに議員と対話できるようにするため、会議の運営や会場づくりに様々な工夫をこらしました。 ・従来の「学生と議員の意見交換会」といった堅い名称ではなく、「いばらき、ぶっちゃけ会議。」と名付けることで、気軽に参加できる雰囲気を演出しました。 ・参加議員は若手議員や女性議員を中心に構成しました。 ・議員は私服で参加するとともに、事務局職員もかぶりものを着用するなど、楽しい雰囲気づくりを行いました。 ・会場は花やちょうちん、ポスターなどで装飾し、各テーブルにお菓子を用意することで、リラックスして対話できるよう空間を整えました。 ・議員や事務局職員を対象に事前研修を実施し、拍手や笑顔によるリアクションの重要性を共有するなど、参加者全員で場を盛り上げました。 (いばらきハイスクール議会2026) 県議会議員が、各高校に訪問し、課題の検討や各種提言の作成など、提言策定段階から議論に参加しました。