地域の「何か凄い」活動を誰もが可視化!奈良県広陵町の現役役場職員の非公式PR活動
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#AI #官民連携 #市民参加 #行政

地域の「何か凄い」活動を誰もが可視化!奈良県広陵町の現役役場職員の非公式PR活動

奈良県広陵町非公式PR活動「#エモい町広陵町」代表 河野瀬 大貴(広陵町役場職員)
河野瀬 大貴| 2026年7月22日
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イチオシポイント

奈良県広陵町の現役役場職員が、人事異動に左右されない「私人」の立場で、町の魅力をInstagram等で発信する活動「奈良県広陵町の非公式PR活動#エモい広陵町」。住民同士が応援し合える共感基盤を構築しました。 最大の特徴は、住民の主観的・情緒的な活動(エモい活動)をAIによって「広陵町のまちづくりルール(広陵町自治基本条例)」の条文と照合・可視化した点にあります。 これにより、「何か凄い活動」を可視化しまちづくりの「参加」を、条例を体現する主体的な「参画」へと質的に変容させ、官民の枠を超えたデモクラシーのモデルです。 また、広陵町で活動する方に登壇いただき、活動発表を行う「広陵万博」というトークイベントも年に1回開催しています。これまで4回開催しており、平均50名ほどの事業者さま、行政、議会、メディアの方々が一同に集まります。ここでの繋がりにより、数千人も集まる大規模イベントが生まれたり、行政の公募する条例などの審議員として参加し、町の意思決定の過程に関与いただいています。

どんな課題にアプローチしましたか?

広陵町が抱える3つの課題を解決するために立ち上がりました。 【課題1:行政広報の「継続性」の欠如】 役場の人事異動により、PR活動や住民との信頼関係が数年でリセットされてしまう構造的な限界。 【課題2:社会の分断と「無力感」】 挑戦する人を応援するよりも批判が先行しがちな閉塞感や、自分たちの手で社会は変えられないという孤立感の蔓延 。 【課題3:行政と民間とのギャップ】 住民の熱い想いや活動が行政の決定プロセスに届かず、客観的な価値として評価・接続されない「見えない壁」の存在。

どのような新たな価値を創造しましたか?

【関係性が途切れない行政職員】 2〜3年、早ければ1年で異動してしまう地方公務員の異動サイクル。地域との関係性を築くまでにそもそも時間がかかり、ほとんどが関係性が出来ずに異動することが多いです。この活動は2026年9月で6年目を迎えます。その間、たくさんの方と関係を築くことができました。その結果、部署を超えて町のサービスを発信したり、困りごとがあれば担当部署にお繋ぎする地域と行政のパイプ役として機能しています。 【「応援し合える」コミュニティ】 #エモい町広陵町の活動理念は「応援し合える町」をつくることです。「応援し合える」を「エモい」と定義し、奈良県広陵町を日本一「エモい町」にすることが目標です。この活動理念に賛同した方々は、通称「エモい町界隈」と地域や行政で呼ばれており、誰かの挑戦をみんなで応援する土壌が出来上がっています。その結果、今ではたくさんのイベントが生まれており、そのノウハウも惜しみなく横展開し、地域一丸となったまちづくりを行う風土が出来てきました。 【「何か凄い」を誰でも自慢できるように。エモい活動の可視化】 どれだけ素敵な地域活動をしていても、イマイチ行政や議会に刺さらないことが課題としてありました。その原因は地域の活動を行政の評価軸に「翻訳」出来ていないがために生じるものでした。 そこで、その「翻訳」をAIで「広陵町のまちづくりルール(広陵町自治基本条例)」の条文に当てはめて、誰でも地域の「何か凄い活動」を「可視化(翻訳)」できるようになりました。 例えば、活動を条文に当てはめて、「子育て関係」の条文に当てはまった場合、誰もがこの活動のセールスポイントを説明できるようになるという取り組みです。 その結果、行政へのプレゼン(補助金や公園の使用許可、後援名義依頼など)時にこの仕組みを活用し、ご自身の活動を可視化することで、プレゼンに大いに役立っているという声も聞きます。現に、このエモい町界隈の皆さんの取り組みが年々、役場に評価され補助金の採択や今や連携してイベントをすることも増えました。

どんな工夫をしましたか?

【しっかりと巻き込む】 人事異動に左右されない町のPR活動である当活動は、非公式という立場ですが行政をしっかりと巻き込んだ活動を心がけています。「組織だと動きにくいので、個人的に活動している」では意味はなく、しっかりと行政と連携して初めて今のある私的な活動となります。よって活動内容は、部署異動ごとに上司に説明し私の強みを業務でも活かしてもらえるようしていただいています。さらには副町長、町長にも活動内容は共有出来ており、エモい町のオンラインサロン(現在180名加入)内にも役場職員が入ってもらっています。このように組織と対立するのではなく、公務の強さと私的な活動の強さを合わせて地域に還元できている点が課題解決につながっています。 【「応援し合える」には知ってもらうことから】 当活動の理念は「応援し合える町をつくる」ことです。そのためにはお互いのことをまずは知る必要があります。そのために、当活動の発信は「人」に着目した発信にこだわっています。「優れたサービスよりも、誰のサービスを受けたいか」人柄が分かるように取材しています。 また、トークイベント「広陵万博」では、「凄い発表」よりも「応援してほしい」夢を話してもらいます。広陵町の熱量の高い180名が加入するオンラインサロンでも、日夜皆さんが「こんなことやりたい」「一緒にやろうよ!」など広陵町のまちづくりがここから生まれてきています。 その根底にあるのは、「応援し合える」という理念です。この理念をアクションプランを作ったりメディアで発信したりとさまざまな機会で伝えているのが、課題解決に繋がっています。

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