他薦
前橋デザインコミッション(MDC)、前橋市、ほか
匿名希望| 2026年4月13日
#官民連携#市民参加

馬場川通りアーバンデザインプロジェクト

他薦
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イチオシポイント

馬場川通りアーバンデザインプロジェクトのイチオシポイントは、「公共空間は行政が整備し、行政が管理するもの」という当たり前を変え、地域の多様な主体が支え続ける公共空間のモデルを実現したことである。特に注目すべきは、空間整備そのものだけでなく、その前段階の勉強会や社会実験、にぎわい創出までを含めて、まちづくり分野で国内初となるSIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)を導入した点である。前橋市とMDCは、成果連動型の仕組みを通じて、歩行者通行量の増加という成果を指標化し、機関投資家の資金も活用しながら、公共事業の進め方そのものを変えた。成果を可視化し、民間の創意工夫と資金を公共的価値の創出に結びつけた実践である。さらに、馬場川通りでは30の地権者が都市利便増進協定に参加し、整備後も「馬場川通りを良くする会」による自治的な管理運営へとつないでいる。

どんな課題にアプローチしましたか?

中心市街地における公共空間が、従来の制度や管理のあり方のままでは、地域の魅力やにぎわいを十分に生み出せないという課題があった。 これまで公共空間は、「行政が整備し、行政が管理するもの」と考えられがちであった。しかし、その仕組みだけでは、地域の多様な担い手が関わり続けることが難しく、使われる空間・育てられる空間になりにくいという限界があった。馬場川通りアーバンデザインプロジェクトは、この“公共空間のつくり方・支え方の固定化”という課題に対し、新たな方法を提示したものである。

どのような新たな価値を創造しましたか?

単なる道路や広場の整備ではなく、公共空間を地域が主体的に支え、使いこなし、育てていく仕組みである。 民間寄付や多様な資金調達を組み合わせながら公共空間を整備し、その後の管理運営も「馬場川通りを良くする会」による市民自治的な形で担うことで、公共空間を“行政のもの”から“地域みんなで育てるもの”へと転換した。これは、ハード整備とコミュニティ形成、都市デザインと民主的な合意形成を一体で進めた点に新しさがある。

どんな工夫をしましたか?

整備の方法、資金の集め方、管理運営の仕組みづくりを一体で設計したことである。 このプロジェクトでは、地元有志の寄付金を活用した公共空間の民間整備に取り組み、さらに都市利便増進協定を通じて多くの地権者の合意形成を実現した。また、完成して終わりではなく、継続的に通りを良くしていく運営組織を整え、住民自治の管理へとつなげている。

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