プレスリリースはこちら:早大デモクラシー創造研究所 参院選マニフェスト比較ウェブサイト #くらべてえらぶ公開 できばえ総評「ほとんどの政党にビジョンなし」 採点 トップは「チームみらい」55点

早稲田大学デモクラシー創造研究所※(旧マニフェスト研究所/所長・日野 愛郎 早稲田大学政治経済学術院教授)は、2025年6月22日投開票の東京都議会議員選挙における各政党等のマニフェストを比較するウェブサイト「#くらべてえらぶ」を本日公開しました。
早稲田大学デモクラシー創造研究所※(旧マニフェスト研究所/所長・日野 愛郎 早稲田大学政治経済学術院教授)は、2025年7月20日投開票の参議院議員選挙における各政党等のマニフェストを比較するウェブサイト「#くらべてえらぶ」を本日公開しました。
早大デモクラシー創造研では、マニフェストを軸とした「政策型選挙」への転換を目指しています。今回公開したウェブサイトでは、政党等(政党要件を満たす国政政党、および比例代表に候補者を擁立している政治団体)のうち、ウェブサイトで今回の選挙に際してマニフェストを発表しているもの(収集時点の2025年7月2日時点)を対象に、「政策ごと」、「政党ごと」に比較できる機能を搭載しました。
また、「できばえチェック」では研究所の視点でマニフェストのできばえを採点し、点数を公表しています。「国民が喜びそうな目先の短期的な人気取りではなく、『苦い薬』も含んでこそ信頼できる約束としてのマニフェストは役割を果たす。その点でも、無責任な内容が並んでいると言わざるを得ない」との総評などを発表しています。
メディアの皆様にも是非ご注目いただき、取り組みを取り上げてくださいますようお願い申し上げます。
【ウェブサイト「#くらべてえらぶ」 】https://kurabete.maniken.online/
- 政党等と気になる政策テーマを選択すると、分割画面でマニフェストを比較できます。
- 政党等別、政策テーマ別、一覧表で比較できます。
- マニフェストは、政党等がウェブサイトで発表したものをそのまま抜き出しています。
- このウェブサイトは、参議院議員選挙(2025年7月20日投開票)において「#くらべてえらぶ投票」を広く呼び掛けるものであり、特定の候補者、政党等を支持することを呼び掛けるものではありません。
- これらの情報は、中立・公平な選挙関連情報として全国の高校・大学などで主権者教育や模擬選挙に活用された実績もございます。
【マニフェスト「#できばえチェック」 】
- できばえトップは「チームみらい」55点、「公明党」40点、「自民党」「共産党」35点と続く
- 【総評からコメントを抽出】「マニフェストで重要な要素は『ビジョン』である。日本がどのような国になれば良いと考えているのかという『国の将来像』(ありたい姿)を示すことが最初に求められる。ありたい姿を実現するためにどのような政策を講じていくのかということが示されていてほしい。」
- 「今回、ほとんどの政党に『ビジョン』を見つけることが出来なかった。政策のリストが並んでいるだけで、何故この政策を実施するのか、実施すると将来どうなるのか等の展望が見えないまま、耳障りの善い政策が並んでいる場合が多い。そして、財源根拠を示すわけでもなく、仕組みや構造、制度を変えるでもなく、現在あるものに微調整を重ねて実現させようと考えているようだ。選挙期間中には、ビジョンや政策実施の背景なども有権者へ届ける工夫をお願いしたい。」
- 「国民が喜びそうな目先の短期的な人気取りではなく、『苦い薬』も含んでこそ信頼できる約束としてのマニフェストは役割を果たす。その点でも、無責任な内容が並んでいると言わざるを得ない。加えて、苦い薬の必要性に共感し、マニフェストの実効性を求めていくことも『選ぶ側の責任』として有権者の姿勢も変わっていく必要があることを指摘したい。」
- 【評価の観点】早大デモクラシー創造研が大切と考えるマニフェストの①理念・ビジョン、②政策の体系性・一貫性・独自性、③政策の具体性、④政策の実現可能性、⑤市民起点度の5つの観点から形式要件を採点したものです。