2026.1.18 招聘研究員 羽田智惠子
ALL学生記者クラブ(主催:途中塾)は早大デモクラシー創造研究所の協力のもと、人材育成塾・リザプロと協働して、年末の2日間、高校生を対象に「AI時代のリーダーに必要な表現とプレゼンテーション」を学ぶ講座を開いた。
これは、25年に早大公共政策研と途中塾が調査した『ソフトスキル育成のための意識調査』にのっとり、対人表現力育成のため、劇団と実践的な講座を広げるための『モデル』として開催したものである。

※講師:工藤英資:(株)ベリースパイス代表 戦略クリエイティブ
山口泰央: 劇団ひまわり 俳優
12月26日(金) 日本記者クラブを本部。(オンライン)

工藤英資 『ビジネスパーソンにとっての「プレゼンのチカラ」』
山口泰央 『俳優さんは緊張しないの?』 (緊張との向き合い方)
表現を仕事とする者は、どんな心構えで準備し、人前に立つのか。
12月28日(日) TKP(品川高輪口)で。(対面)
遠くは九州から13名の高校生が参加し、お互いが初対面だが、次第に緊張が解けて、いきなり『滑り台』と言われて即、形にしたパフォーマンスは先々鮮明な記憶と自信になって残るのではないか。
1.山口泰央:『非言語でどう伝えるか』 基礎指導
『伝わらない』『届かない』の体感 シアターゲーム

2.紙1枚のプレゼンテーション

マイクもプロジェクターもない空間で、与えられた条件は『紙1枚』だけ。
各人が4つの標準テーマから関心ある1つを選んで発表した。
- 教育:9月進学の是非 ②政治:被選挙権の引き下げ
③ 環境:公共の建築物を木造にする ④労働:週休3日制度
≪講座を終えて≫
多くの高校生は総合型選抜の大学受験に挑むのであろうが、今の世の中の空気感もあり、大きく通る声で、人の目を見て明確な発言をする学習の機会は左程なさそうだ。
総合型選抜となれば、学科の勉強だけでなく志望理由を自分の言葉で伝えることを求められるが、その中心軸が『ソフトスキル』(対人表現力)になるのであろう。
高校生~20代の社会人に至る意識調査によると「ソフトスキル」を知るのはわずか3%が日本の現状だ。民主主義の先進国・・イギリスやアメリカでは、子どもの頃から演劇を介在させて『対話』を訓練し、政治の現場でも学習する。
自分の意見を持ち、顔と名前を出して発言する国民を増やさない限り民主主義も国も衰退すると考えるからだ。
AIやロボットが日進月歩する現代ながら、『出る杭を打つ』風習が残る日本社会だが、このグローバルな時代にそんな場合ではない。それにしても高校生たちが非言語のパフォーマンスで見せた本気で楽しむ笑顔に先々の希望を感じた。
関連するエピソードだが、調査やこの講座にからんで、スコットランドに住む大学院の同期に日英の対比を尋ねてみた。
英国人の夫とスコテイッシュ・カントリーダンスを始めて、しばらく後、日本に一時帰国の折、同じダンスの練習会に出たことがある。日本人は時間をかけて完璧に練習し仕上げるのだが、余裕がなく・・『楽しくなかった』と。
多くの学校の授業にエンターティメントやユーモアが溢れることを願っている。
