早稲田大学デモクラシー創造研究所(IDI)

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自民党総裁選マニフェスト比較ウェブサイト「#くらべてえらぶ」公開 できばえ総評「ビジョンも具体的な政策も乏しい」採点トップは小林候補・高市候補29.2点


プレスリリースはこちら:早大デモクラシー創造研究所 自民党総裁選挙候補者マニフェスト比較ウェブサイト #くらべてえらぶ 公開/できばえ総評「ビジョンも具体的な政策も乏しい」採点トップは小林候補・高市候補29.2点

早稲田大学デモクラシー創造研究所※(旧マニフェスト研究所/所長・日野 愛郎 早稲田大学政治経済学術院教授)は、2025年自民党総裁選挙における候補者マニフェストを比較するウェブサイト「#くらべてえらぶ」を公開しました。

早大デモクラシー創造研では、マニフェストを軸とした「政策型選挙」への転換を目指し、これまで国政選挙などの大きな選挙で、各党マニフェストの内容を比較できるウェブサイトを制作してきました。政党の党首を選ぶ選挙として同取り組みを実施するのは今回が初めてのことです。自民党員以外に投票権はありませんが、今般の政治状況を見るに、ビジョンに基づく充実した政策論争を喚起し、政局の動きだけでなく、政策内容を国民に届けること、国民の政策への関心を高めることの両立を目指して取り組むことにしました。

「できばえチェック」では研究所の視点で各候補者マニフェストのできばえを採点し、点数を公表しています。「党内バランスを意識するあまり自己主張が影をひそめてしまった」などの総評などを発表していますのでご注目ください。

【ウェブサイト「#くらべてえらぶ」 】https://waseda-idi.jp/for_new_election/kurabete/sousai2025

  • 候補者から比較、関心のある政策テーマから比較、キーワード検索などの機能を搭載しています。
  • マニフェストは、候補者ウェブサイトを第一優先、自民党ウェブサイトに掲載している候補者所見からそのまま抜粋しています。
  • このウェブサイトは、特定の候補者、政策、自民党そのものの支持を呼びかけたり表明したりするものではありません。

【マニフェスト「#できばえチェック」 】

  • できばえトップは「小林候補」「高市候補」29.2点、「茂木候補」「小泉候補」が20.8点、「林候補」16.7点(いずれも120点満点で計算したものを100点に換算)
  • 【総評からコメントを抽出】「今回の立候補者は全員が昨年も立候補している。それにも関わらず、日本の将来ビジョンや具体的な政策については、昨年より進んでいるものが少ない、または後退しているものもみられる」
  • 「次の総理候補者を選ぶ選挙にしては、ビジョンも具体的な政策も乏しく残念だ。総裁に選出されれば、総理大臣になる可能性があるだけに、この国の将来ビジョンをどのように考え、それをどのように実現していくのか、具体的な政策も知りたかった」
  • 「党内バランスを意識するあまり自己主張が影をひそめてしまった感が否めない。例えば多様性や包摂のテーマなどにどの候補も言及しなくなっている。変化に対する説明責任は果たすべきだ」
  • 「党員だけでなく国民の声に耳を傾け、意見を集約し、政策立案できる環境整備にも注視している」
  • 【評価の観点】早大デモクラシー創造研が大切と考えるマニフェストの①理念・ビジョン、②政策の体系性・一貫性・独自性、③政策の具体性、④政策の実現可能性、⑤国民起点度、⑥組織マネジメントの6つの観点から形式要件を採点したものです。

以上

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